
株価と外貨が不安定な今、資産運用はどうすべき?
東京株終値は597円安 今年2番目の下げ幅、中国発の世界同時株安に
産経新聞 8月21日(金)
世界同時株安となった21日の東京株式市場は、4営業日続けて大幅続落した。日経平均株価の終値は、前日比597円69銭安の1万9435円83銭と、この日の最安値で取引を終えた。辛うじて下げ幅600円台はまぬがれたが、今年2番目の下げ幅となった。
終値ベースでは日経平均株価の2万円割れは7月10日以来、1カ月半ぶり。5月8日(1万9379円19銭)以来、ほぼ3カ月半ぶりの安値水準となった。(抜粋)
10時30分時点の日経平均は先週末比439円安、上海株は先週末比-3.8%と大幅続落で取引を開始
フィスコ8月24日(月)
日経平均株価が先週から引き続き大幅な下落をしています。
中国の人民元の切り下げやギリシャ睨みで外貨も不安定です。
株価も外貨も不安定な今こそ、資産運用のポートフォリオを見直してみてはいかがでしょう?
適切なポートフォリオで資産運用を行う大きな理由の一つには「リスク分散」の意味合いがあります。
伝統的な資産運用の資産は大きく「債券」と「株式」に分けられます。
また通貨で考えると、大きく国内の「円建て資産」と海外の「外貨建て資産」の2種類があります。
従って、運用の分野では大きく「国内債券」「国内株式」「外国債券」「外国株式」の4種類の資産があると言えます。
平均的な日本人の金融資産である銀行の預貯金と国内の保険会社の生命保険は、「確定利回り」で「円建て」であることが多い為、資産の性質としては「日本国債」に近いと思います。
円貯金と日本国債の資産は、デフレと円高のシナリオに強いポートフォリオになってます。
逆に言うと、インフレと円安には弱いポートフォリオです。
一方、国内株式はインフレと円高のシナリオに強く、デフレと円安には弱いです。
また、外国株式はインフレと円安のシナリオに強く、デフレと円高には弱いです。
外貨預金と外国債券はデフレと円安のシナリオに強く、インフレと円高には弱いです。
4つのシナリオを図にするとこうなります。
今後の経済状況を考えて、この4つのシナリオの中から、常に一点張りのシナリオを選んで、いつも適切なポートフォリオを組める人はいないでしょう。
大切なのは、どのシナリオが来るのか選択して期待して待つのではなく、どのシナリオが来ても大丈夫なポートフォリオを組むことなのではないでしょうか。
平均的な日本人の金融資産は8割近くが銀行預金と保険・年金に偏っているという、非常にいびつな資産構成になっています。
日本人の個人金融資産のうち外貨資産の保有割合は約3%程度に過ぎません。
資産を守るという視点からいうと、リスクの分散のためには、分散投資で適切なポートフォリオを組む事が最も基本的な戦略です。
この機会に外国株式や、外貨建てで外国債券で運用されている保険商品などで大切な資産の保全に目を向けてみてはいかがでしょう?
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